A1型かA2型を調べる方法は?【専門向け】
- Takashi Kuramoto
- 2月26日
- 読了時間: 2分
農大A2牛乳ブログです。第3回です。
前回は、ベータカゼインのタイプの違いを説明しました。
67番目のアミノ酸: ヒスチジン → A1型
67番目のアミノ酸: プロリン → A2型
でしたね。

A1型かA2型になるかは、たった1つの塩基の違い(AかC)によります。
では、この塩基の違いはどのようにして調べるのでしょうか?
今回は、我々が開発した方法を紹介します。
具体的な手順としては、以下の2つの手順からなります。
1)DNAの抽出
2)PCR
3)判定
1)ウシの毛根からDNAを抽出する
ウシの毛を引っこ抜きます。尾っぽの根元部分が取りやすいです。
↓
毛根部分を切り取り、エタノールで洗います。
↓
ニッポンジーン社のISOHAIRというキットを用いて、DNAを抽出します。
2)PCRを行う
タカラバイオ株式会社のCycleavePCRという試薬を使います。
この試薬を使って、リアルタイムPCRを行います。
3)判定
Aを検出するシグナル → A1型(67番目のアミノ酸がヒスチジン、コドンはCAT)
Tを検出するシグナル → A2型(67番目のアミノ酸がプロリン、コドンはCTT)
ウシはヒトと同様、両親から1つずつ遺伝子をもらいます。
なので、
Aを検出するシグナルのみ → A2/A2
Aを検出するシグナルとTを検出するシグナル → A1/A2
Tを検出するシグナルのみ → A1/A1
と判定します。

A2/A2ウシのみを集めて、搾乳すればそのミルクは「A2牛乳」となります。
東京農業大学 庫本高志
留言