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牛の毛からDNA抽出(ISOHAIRを使って)

卒業研究のテーマ『機能性ミルク(A2ミルク)を生産する乳牛集団の育成』では、牛のβカゼイン遺伝子のジェノタイピングをして、A1タイプのアレルかA2タイプのアレルかを判定しています。

前回、那須拓陽高校から送られてきた牛の毛の洗浄を行いました。

今回は、ISOHAIRというキットを使ってDNAの抽出です。


ISOHAIRは、毛髪や爪からDNAを抽出するためのキットです。


溶解液を入れます。


55度で30分間処理します。


ケラチンなど分解しにくいタンパク質が溶解しました。



フェノール・クロロホルム溶液を入れて、タンパク質を抽出します。

遠心後です。上層(水層)と下層(フェノール・クロロホルム)に分かれました。

上層と下層の間に分解されなった毛が見えます。


上層を新しいチューブに入れて、エタノール沈殿します。

遠心後、沈殿物が見えます。これがDNAです。


70%エタノールで洗浄後、フタを開けて乾燥させます。

このときラベルも貼りました。


TE溶液に溶解してDNA原液として保存。

PCRのテンプレート用に、20倍希釈します。


冷蔵庫で保存します。




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