農大A2ミルクブログです。第4回です。
A2ミルクに関する論文が発表されましたので、紹介します。
タイトルは、
Effect of A1 protein-free formula versus conventional formula on acute respiratory infections and diarrhea in toddlers: An RCT
「A1ベータカゼインを含まない粉ミルクと含む粉ミルクの幼児における呼吸器感染症と下痢への効果」
雑誌は、
Journal of Pediatric Gastroenterology and Nutrition
2025 Feb 3., doi: 10.1002/jpn3.12473
責任著者は、
Xiaoyang Sheng
責任著者の所属は、
Xinhua Hospital, School of Medicine, Shanghai Jiao Tong University, Shanghai, China
謝辞
本研究は The a2 Milk Companyの援助によって実施されています。
利益相反
すべての著者が The a2 Milk Companyから講演謝礼を受け取っています。
呼吸器感染や下痢は幼児によく見られ、短期的、長期的に健康への悪影響をもたらすことがあります。A1ベータカゼインを含まないA2ミルクは免疫系に良い影響を与えると期待されています。
しかし、A2ミルクから作られた粉ミルクの呼吸器感染や下痢への効果は調べられていません。
そこで、本研究では、A2ミルク由来の粉ミルクと通常の粉ミルクを幼児に飲ませ、呼吸器疾患と下痢の発生頻度を調べました。
本研究は、2022年12月~2023年5月に実施されまた。2~3歳の幼児を対象に、A2ミルク由来の粉ミルクあるいは通常の粉ミルクを90日以上の飲ませました。
180人分のデータが得られました。呼吸器疾患あるいは下痢のリスクは、A2ミルク由来の粉ミルクと通常の粉ミルク間で有意な差はありませんでした。
しかし、A2ミルク由来の粉ミルクを飲んだグループでは、呼吸器疾患の発症期間の中央値が有意に短かくなりました。また、90日目において、腹部膨満感が強く、ミルクの逆流が少ないことがわかりました。
以上の結果から、A2ミルク由来の粉ミルクを飲んだ幼児では、呼吸器疾患の期間が短くなり、腹部膨満感などの症状が改善されると結論付けています。
東京農業大学 庫本高志
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