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江戸時代のネズミの飼育ガイド

来年2020年は、ネズミ年ですね。それにちなんで、江戸時代に大坂で出版されたネズミの飼育ガイドを紹介します。


このガイドは『養鼠玉のかけはし(ようそたまのかけはし)』という冊子です。意味は、宝(お金)になるようなネズミの育て方への懸け橋、といった感じでしょうか。


江戸時代の明和年間(1764~71年)、「鼠」をペットとして飼育することが大坂で流行しました。 珍しい毛色や模様をもつ鼠は人気があったのでしょう。そのような「鼠」を紹介し、飼育法を教えるガイド本が発行されました。 そのなかでも、最も古いものとされているのが、安永4年(1775年)発行の『養鼠玉のかけはし(ようそたまのかけはし)」です。


『養鼠玉のかけはし』は、上巻34ページ、下巻14ページからなる小冊子です。 作者は春帆堂亭主とありますが、実名は不明です。 内容は、鼠の紹介、変種の紹介、そして、飼育方法からなります。


『養鼠玉のかけはし』には、様々な毛色、模様が紹介されています。これらのほとんどは、現在の愛玩ラットや実験用ラットでも見られます(下図)。


江戸時代から日本人にとっては、ネズミは身近な存在だったのですね。


〈図の説明〉

上段:『養鼠玉のかけはし』に出てくる図版 左から、日月の熊、頭ぶち、豆ぶち、黒目の白鼠、熊ぶち

下段:現在の実験用ラットに見られる毛色 図版とよく似ている毛色を示すことがわかる



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