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ラットポジショナルクローニングの総説がExperimental Animals誌に掲載されました。

2022年9月3日にラットのポジショナルクローニングに関する総説が日本実験動物学会の学術誌Experimental Animals誌に掲載されました。


Takashi Kuramoto

PMID: 36058846


この総説は、令和4年度の実験動物学会学科賞安東・田嶋賞の受賞を受けて執筆しました。順遺伝学的手法(ポジショナルクローニング法)を用いた、ラットの突然変異遺伝子の同定研究について、1)ゲノムリソースの整備、2)リソースセンター、3)研究例、を紹介しました。

順遺伝学手法は、突然変異同定の強力なツールです。順遺伝学手法を行うには、数多くのマーカー遺伝子やゲノム配列の情報が必要です。私が研究を始めた1980年代後半は、ラットでそのようなゲノムツールが整備されておらず、順遺伝学的手法を行うことは非常に困難でした。

ところが、SSLPマーカーがラットでも利用できるようになり、順遺伝学的手法を用いてラットの突然変異の同定が可能になりました。さらに、2008年にはラットゲノムも公開され、疾患座内にある遺伝子を簡単に見つけることができるようになりました。

本総説では、私がこれまでに同定してきたラット突然変異の中から、特に新しい遺伝子機能の発見につながった実例を紹介しています。



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